JR西日本・381系

……やくも号 のグリーン席

 381系は、国鉄時代に開発された振り子列車です。以前は、スーパーやくも号とやくも号の2列車があって、時期によって、塗装が違っていたり、グリーン車連結の有無など、色々あったようですが、現在はやくも号に統一されています。
 381系は、2024年06月15日で、定期列車としての運行は終了しました。国鉄型の特急車両は、定期列車はJR四国のDC185系が、臨時であるもののJR東日本の185系(普通席モノクラスのみ)が残ってはいるものの、いかにもな国鉄型特急車両は国鉄が民営化して37年で姿を消しました。




 展望車両仕様の座席ですが、この車両は真ん中の号車です(一番下の写真と一緒に見れば、それが分かります)。展望車は、4列配列です。



 基本的なデザインは、681系と同じです。



 681系の座席から、音楽のコントロールパネルとテレビをとり、前面展望が後ろの人でも楽しめるように頭の部分が欠けています(この車両には肝心の前面展望がありませんが)。
 テーブルが、681系と同様におそらく長時間乗車を前提にしているはずなのに、サイズが小さいです。



 フットレストは、681系とは異なっています。



 寒冷地を走るわけでもないのに窓は2枚ガラス(これは、車体の傾斜と共に左右に揺れるカーテンの代わりに、ガラスの間に、ブライドがあったとのことです)で、窓枠には物は置けません(あっても揺れで落ちてしまうかもしれませんが)。



 この列車は振り子列車で、左右のバランスを保つために、配列が特徴的です。
 グリーン車にあるトイレに人が集中し(唯一の洋式だからだと思う)、更に振り子列車で揺れるためにグリーン車とデッキを仕切る自動ドアがしょっちゅう動き(人が揺れで自動ドアのセンサーのあるところまで踏み入れてしまう)、うるさかったです。座席に座っている分には揺れに対しては、ドアの音よりも気になりませんでした。

 これらの室内写真の車両番号:サロ381-31



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