ハードディスクは換えられる


 このパソコンは、発売から5年以上が経っています。普通の電化製品ならば、“形は古くてもまだ使える”程度ですが、パソコンの場合はそうではありません。何かしらの改造をしないと使えません(全くダメかと言うと、そういうわけではありませんが)。
 そういう前提でパソコンは存在するので、サードパーティー(パソコン本体は作らないが、パソコンに関する電気的な部品を販売するメーカー)から、“寿命を延ばす”色々なものを売っています。替える(増やす)部品としては主に、メモリ、ハードディスク、CPU等ですが、あいにくCb3には、そういうメーカーでは新たに替えられる(替えてもそういうメーカーが保証してくれる)ハードディスクが売っていないのです。しかし、だからといって諦めなければいけない、というわけではありません。やってみるのです。
 今回用意したのは、ウェスタンデジタル社の3.2GBのハードディスク(AC23200-19LC)です。この製品を選んだ理由は、友人のパソコン(NEC VATUESTAR NX VE26)のハードディスクの容量が足りず、換装したときに、このハードディスクが余ったのです。

 このパソコンのハードディスクは、取替え方的に言えばかなり奥まったところにあります。フロッピーディスクドライブを外し、CD-ROMドライブを外さないと取り出せません。電源ケーブル等を慎重に取り外し、新しいものを取り付けます。また、マザーボードとハードディスクをつなぐケーブルの位置が違い、付けにくいかもしれませんが、付けられます。換えられたら、あとは元通りにします。
 このあとは主にキーボードを使う作業です。起動ディスク(Windows95起動中に、自らで作成するものです)をフロッピーディスクドライブに入れて起動します。そして、「A>」が出たら、「DISKINIT」と記入します。画面の指示に従い、初期化します。このときに内容は全て消失します。DISKINITが終わったら、「FDISK」を起動します。“1.MS-DOS 領域の作成”で、領域を確保します(OSが購入当時と同じならば、“最大に割り当てる”と自動的に2GBと約1.2GBに分割されます)。その後一度再起動し、「FORMAT」を使い、ハードディスクに記録できるようにします。
 このあとはWindows95を再インストールします。用意するものは、CD-ROMが読み込める起動ディスク(つまりシステムインストールディスク)です(購入時に添付していますが、自分でCD-ROMを読み込めるように作ることも出来ます…)。それをフロッピーディスクドライブに入れて起動し、CD-ROMドライブにはバックアップCD-ROM(→OSが入っている方)を入れておきます。「A>」が出ると、「XCOPY32 Q:\WIN95\*.* B:\WIN95\*.*」と記入し(間違っている可能性がありますが、CD-ROMが壊れるわけではありません)、実行します。これにより、CD-ROMからハードディスクに必要なファイルがコピーされます。終わると、「SYS A: B:」を実行します。これにより、ハードディスクからシステムが出来るようになります。そして、フロッピーを抜いて再起動します。
 「A>」がでると、「CD WIN95」→「SETUP.EXE」と記入し、実行します。途中、もしかしたら初期化していない旨のメッセージが出るかもしれませんが無視します。あとはWindowsっぽい画面が出てくるので、画面の通りに操作してください。

 大まかな順序:DISKINIT で初期化→ FDISK で領域確保→ FORMAT で初期化→ CD-ROMの内容をハードディスクにコピー→ システムファイルのコピー→再セットアップ作業

 この結果、無駄なアプリケーションが入らないため、Windowsの起動が非常に早くなりました。もし、NECからの説明(の紙)を参考にすると、ハードディスクが違うためか出来なかった記憶があります。また、当たり前の話ですが、5年前のアプリケーション(Windowsもそうですが)を今はバージョンアップして使っているとしても、古いバージョンのものが入ります。

 ところで、友人の方のパソコンですが、同じくウェスタンデジタル社製の13.6GBのハードディスクを、Windowsのインストールの方法は説明書を参考にしたところ、無事に完了しました(こちらは使わないアプリケーションも入ります)。考えてみれば、私にとって初めてDOS/Vマシンの改造をしたのですが、DOS/Vの「FDISK」が、変に複雑だと思います(何もHDDのパーティーションまで差別しなくてもいいのに...)。





マイ コンピュータのインデックスに戻る