ハードディスクを換えるには+α


 今販売されているノートパソコンのハードディスクには、何十ギガバイトという容量が入るものがあります。一方、このパソコンは2GBしかありません。何か新しいオフィスアプリケーションを入れると、既に容量が限界になってしまいます。しかし、だからといって使えないわけではありません。ハードディスクを換えるだけで、使い勝手はとても良くなります。
 実は、このノートパソコン用に、NECフィールディングや、メルコという会社から換装用ハードディスクが販売されているのです。もちろんこれも使えますし、秋葉原などで売っているハードディスクなどを購入して換装することも出来ます。

 この機種には8.4GBまでのハードディスクが認識されます。ただし、メルコで販売されているものは6GBまでしかありません。話によると、32GBまでのハードディスクは、結局8.4GBまでしか認識されないもののつなげるとのことです。実際、このNw150と同時期に出たVARUESTAR(デスクトップパソコン)に15GBのハードディスクをつなげると、そのようになりました。
 Nw150のハードディスクの位置は、比較的手近に分かります。メモリの右にある、枠(ブラケット)に囲まれた箱がそれです。メモリが取り替えられれば、ハードディスクも比較的容易に取り替えられます。説明書を参考にして、本体下部のネジ2本を外し、スライドパッドの真下の内部が見える状態にします。そしてハードディスクのブラケットを押さえている、キーボード寄りと、手前のねじ2カ所を外し、そして、オレンジ色のケーブルの、本体にくっついている側のコネクタを上に引き上げるように丁寧に外し、ブラケットを含めたHDDをパソコン本体から取り出します。次にオレンジ色のケーブルをハードディスクから外します。このとき、直径の大きいマイナスドライバーを使って徐々に少しずつはがすように外すと、取り外しやすいです(ここで強く外すと、おそらくこの状態になります)。次に、ブラケットについているねじ4本を外します。これで、ハードディスクはむき出しの状態になります。
 そして、新しいハードディスクにブラケットを付け、ねじを元通りにします。最近のハードディスクなら、ねじ穴はほとんど同じはずです。あとは、ケーブルを慎重に取り付け、元通りにします。

 ここから先は、セットアップ作業です。“再セットアップガイド”のマニュアルを準備してください。ここでは、購入時のように、AドライブとBドライブに分けます。“システムインストールディスク”を入れてパソコンを起動します。暫くすると、マウスも使える画面が出てきます。再セットアップ方法は、「カスタム再セットアップ」を使います。まずはハードディスクの領域確保をします。[実行]すると、最初に、大容量ディスクのサポート如何を聞いてきます。説明書では「ここでは必ず「N」を選択してください。」となっていますが、それでは意味がありません。「Y」を選択します(そうなったことによる欠点はほとんどありません)。
 次に、領域を確保します。[1.MS-DOS領域を作成]を実行し、最初に最大サイズを割り当てると聞かれますが、ここでは「N」を選択します。「Y」を選ぶと、Bドライブは作れません。その後、領域を確保します。8GBの場合、“95%(もしくは7600などの具体的な実容量)”と残り(このときには最大量を割り当てても可能)など指定します。Bドライブを飾り程度でしか使わない場合は、“2%”などと切りつめてもかまいません。領域確保が終わると、その後、[FDISKオプション]を使います。ここから先は、説明書通りでかまいません。再起動を促されますので、再起動します。
 フロッピーは入れたままです。その後Bドライブ(あくまでここでの話)をフォーマットし、[再セットアップ]時に、インストール先にB,Cが出れば成功です。セットアップ先はBで(説明書と同じ)、後は通常通りにインストール作業を続けます。

 現在、我がNw150には6GBのハードディスクを換装していますが、今の時点で半分しかファイルを占めていません。2GBの3倍ですからね。不都合はといえば、大容量をサポートした結果、[マイ コンピューター]でAドライブを右クリック→プロパティの時、容量が円グラフで出ますが、この表示が使えないのと(Norton System WorksのSystem Informationにも同じような円グラフがあるのですが、そちらの方は順調に表示されます)、Windowsを強制終了した次の起動時にSCANDISKがかかりますが、その検査が遅い程度です。それ以外の不都合は、今時点で見あたりません。

 さて題名の“+α”についてですが、この状態では2GBのハードディスクが余ります。しかしこれには、バックアップしていないデータも残っています。これをフォーマットして、別のマシンに取り付けるのもいいですが、2GBではあまり意味がありません(もっと古いノートパソコンに付けるのもかまいませんが)。この際、新しいハードディスクに対するバックアップハードディスクに使うのはいかがでしょうか。外付けのCD-Rなどでもいいですが、2GBという容量には及びませんし、焼き付けるのに時間がかかります。
 ここで、丁度いい品物があります。株式会社ワークビットが製造している、ノートPC用HDD外付けキット“Ninja ATA(通称)”を使います(製品名:WS-HD1)。外見は怪しいですが、非常に便利です。代理店として、秋葉原のPC-98ノートCPU交換で有名なマクサスで購入できました。しかしこれは、今では製造元が製造中止になっています。しかし、マクサスでは、同じ機能の似たような製品を販売しているようです(詳しい情報は分かりませんが)。これらを使えば、PCカードを経由して、今までのハードディスクとデータ交換が出来ます。ハードディスクはいじらないので、もし今使っているハードディスクが壊れても、古いものとつなぎ換えれば使えます。ところでNinja ATAを使う前に、昔のハードディスクの「ゴミ箱」に入っているファイルは、元に戻すか削除をしてください。そうでないと、新たにつないだとき、永久に消せない場合があります。
 本当は使えるようなのですが、Windows2000につないでも使えませんでした。また、古いハードディスクをパソコンにつなげ、新しいハードディスクをNinja ATAにつなぐと、認識はされても使えませんでした(これらの場合はフォーマットが必要なのかもしれません)。





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