キューハチのおかげで助かった!!


 私が主に使っているアプリケーションの一つに、Norton System Works(この先はNSW)があります。システムを改善してくれたりと、それなりにいい仕事をしてくれます(と思っています)。そのNSWの機能の一つに、Windows内部のシステムなどを調べてくれる機能があります(Norton System Check…NSC)。このアプリケーション、実は、私はこのソフトに2回ほどデータを無くされ掛けました。

 ノートパソコンには、PCカード経由で、色々なものをつなげることが出来ます。その一つに、データを蓄積できる種類のカードがあります。他のページで紹介したNinja ATAもその一つです。これらをつなげた状態で、NSCを実行しました。そして、間違っていると報告のあった項目を修復し、その後、再起動をしました。

 普通ならば、「ピポッ」という音の後にメモリをチェックし、「Windows95を起動しています...」と表示の後、Windows95が起動していきます。ところが、その「Win〜起動〜...」が表示されず、待っても待っても黒い画面の状態が続いているのです。ハードディスクのアクセスランプもついていません。もし、システムファイルがないと「システムファイルがを入れてください」旨の表示がでるのですが、それさえもでません。おかしいです。そして、NSCの製造メーカーのSymantecに電話をしました(本来ならばユーザーIDなどが必要ですが、それはパソコンでないと表示できないですし、緊急なので、その点は大丈夫でした)。そして、“起動しなくなったときの対処法”を教えてくれ、実行してみました。しかし、それでもうまくいきません。NECに電話したら、おそらく「再セットアップ〔→初期化〕してください」と言うことでしょう。

 ソフトのメーカーに頼んでもダメです。今までのデータはなくなってしまうのか...と諦めているときに、あることを思いつきました。あるムック本には「Windows95は、最低154MBがあれば起動できる」とありました。HDDには、250MB程度の第2パーティーション(要するにBドライブ)があります。ここにシステムを入れて、そしてAの内容を拾い出して、その後フォーマットしよう、と思ったわけです。そこで、Bドライブに基本的なシステムファイルを入れ、Bから起動し(起動したドライブからでないとセットアップが出来ないため)、「SETUP.EXE」を起動しました。

 すると、作業が進めたのです。ただし気になる点が。セットアップ作業時でも、自分の氏名を入れるなどで漢字を使うと思いますが、パレットが、普通ならば(まっさらな状態からインストールするなら)MS-IME95辺りがでるはずなのですが、それがいつも使っているATOKがでているではありませんか。そして、無事に再セットアップ作業は終わりました。
 最低限使うアプリケーションだけをAドライブの方にインストールしようとしたら(データは消えてなくてもWindows95に登録させるために、上書きする)、どうやらその必要はないようなのです。今回のエラー前に入れたアプリケーションは、普通に使えました(ただし、右クリックでのメニューがでないなど一部の不都合があったが、Dcom95というアプリケーションが壊れていた影響らしく、なおしたら右クリックも大丈夫だった→NSWの機能のうちのどれかを起動すると修復してくれる)。そして、データをバックアップすることができました。
 簡単に言えば、Bドライブに基本中の基本のシステムファイルがあり、そのシステムが、Aドライブの残りのシステムを呼び出し、そのシステムには、今まで使っていた設定が残っている、と言うことです(何故Bドライブに残りのシステムを入れなかったのかは、おそらくPC-9800シリーズの特徴として、Aドライブでだけでやりとりするようになっているからかもしれない…)。

 これが直って落ち着いた後に、再びPCカードに何かを挿したままNSCを掛けると同じ現象が起こってしまいましたが(この“挿したまま”で起こったので、このPCカードが影響しているらしいことが分かった)、すぐに上記の作業を行うことで、元に戻りました。この現象は、本当にPCカードが悪いのか、NSCのバグだったのか、何なのかは分かりませんし、何故そうなったのか、何故中途半端に元に戻れたのかもちんぷんかんぷんです。しかし言えることは、ハードディスクのパーティーションが平等なPC-9800シリーズだからこそ(DOS/Vマシンだと、基本領域等々と別れているようで、これらの作業が出来るかが分からない)直すことが出来た、と考えております。しかし、そもそもこの起動できなくなったという問題が、PC-9800シリーズだけの問題なのかもしれませんが。パソコンが言葉を話せたら、是非とも聞いてみたいものです。





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