千國写真館
貴船神社
京都府京都市左京区鞍馬貴船町
神 社
鞍馬寺の出入り口(鞍馬寺は山全体がお寺でした)
奥 宮
船形石(楕円形)
本宮(裏から)
貴船の清流
平成八年奉納
和泉式部歌碑
貴船神社は.古来、恋を析る杜でもありました。平安時代の有名な女流歌人・和泉式部は、夫との仲が
うまくいかなくなって当社にお参りし、貴船川に飛ぶ蛍を見てヽ切ない心情を歌に託して祈願しました。すると、杜澱の中から慰めの返歌が聞こえてきて、ほとなく願いか叶えられヽ夫婦仲がもとのように円満になったということです。『後捨遺和歌集』には次のように記されています。
男に忘れられて侍りけるころ貴布禰に参りてみたらし川に蛍の飛び侍りけるを見てよめる
ものおもへば沢の蛍もわが身より
あくがれいづる魂かとぞみる
(※あれこれと思い悩んでとこまで来ますと、蛍か貴船川一面に飛んでいます。そのはかない光は、まるで自分の魂が体からぬけ出て飛んでいるようでごさいます。)
御返し
おく山にたぞりて落つる滝つ瀬の
玉ちるばかりものな思ひそ
(※しぶきをあげて飛ひ散る奥山の滝の水玉のように<魂かぬけ出て飛び散り消えていく=死ぬかと思うほど>そんなに深く考えなさるなよ。)
この歌は貴布禰の明神の御返しなり、男の声にて和泉式部が耳に聞こえるとなむいひ伝へたる。
(説明板から)